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大アルカナの意味 ⑳審判


これもキリスト教的に変えられたカードの1枚だと思っていて

「最後の審判!」みたいな形に歪められているのかなって気がします。

モーネル的には、古代の

「シャーマン・呪術師」だったものじゃないかしら?

と思えてなりません。

古代、疫病や戦災・天災などに襲われた村の

シャーマンが、祈祷や治療や予言でもって

人々を救おうと、呪術の「笛」を鳴らしているところを

表現しているように見えるんですよね~。

現代ならば、科学に基づいた様々な技術と知恵の恩恵で

きちんとした治療ができますが

古代は学問から医療まで、すべてが祈祷師のお仕事でした。

日本も一般の人々は江戸時代まで

お坊さんの書いたお札を煎じて飲んだりしていました。

(へんな宗教の信者さんは、現代でも同じ様子ですが;)

予言や祈り、薬草などの力で「治療」している人の姿は

現代で言うと「お医者さん」や「占い師」みたいですね。

魔術師を占い師とカテゴライズしている入門書も多いですが

モーネルはこちらの方がよほど占い師っぽいと思います。

なぜなら、どんなに頑張っても「人間」である以上

長期の100%(人生すべて)を当てることはできませんし

お客様にしても、助言を聞き流す(忘れる)人も多いので…。

ただ、「この人に助かってほしい!」という思いや

たくさんの失敗例や試行錯誤の積み重ねが

次世代への「遺産」となるところは

お医者さんや化学の世界と重なる部分が多いと思います。

そういうこともあって「⑳審判」には

遺産や遺伝などの意味が暗示されるのだと思います。

キリスト教的「最後の審判」の理解だと

遺伝の意味は付随しないのではないでしょうか?

「⑪正義」とも意味がだいぶ重複しますし(;´∀`)

このカードが出た時のデッキ次第では

整体院から宗教施設まで、いろいろな現場が想像されます。

モーネルは整体院で「あー!スッキリしたー!」って

やってる人…みたいな出方が一番好きですw

深刻なデッキの場合…かなり気になりますね。

現代の医学をもってしても、どうしても助からない人と

回復(生還)できる人に分かれるのは古代と同じですので。

遠くへ出稼ぎ(就職)や留学(大学生活とか)に出ていたり

遠距離恋愛をしていた人には

実家や故郷などを意味するカードとして出やすいです。

医療や儀式につきものの「血」がキーワードなのでしょう。

なので、不倫や生き別れの問題でもよく出てきます。

しかし、注目すべきなのは

そういうひとつひとつの「意味」よりも

「0」のつくカードは必ず「大きな節目を迎える」ことを

意味している点だと思います。

なので、復活愛を望んでおられる方などは

このカードを見るととても嬉しく感じると思うのですが

違うことを指しているカードのような気がします…。

恋愛や人間関係、就職(夢)などを占った時は

「同じことの繰り返しになる」という意味が強くて

表面的には(一時的には)復活愛が叶っても

「目を醒まさなければならない」事になりそうです。

何かを諦めることで、何かを悟り、新しい何かを得る

そういう節目の時だと思っていただきたいのです。

不倫や失恋相手、または叶わぬ夢に没頭していた人は

ご自分の血筋、土地柄、家族

自分の根源的な性質(才能の方向性)について

名医のように、繊細かつシビアな判断をする時です。

簡単に言えば、ご自身の「病理」について

軌道修正するべき時なのだろうと思います。

自身の人生を邪魔するものの「病名」が分からなければ

「治療」は始まらないものですから…。

このカードは別に「あなた、病んでますなぁw」って

イヤミ言いたいわけじゃないのです。

むしろ「早く幸せになれっつーの!」って

言ってくれてるんです…(;´∀`)

「無理しすぎたな~、体こわれちゃったよ」

「体に悪いものばっかり食べてたな~」

「違和感の正体をちゃんとつきとめよう!」みたいな感じで

視野を広げてセルフチェックしてみると

ずっと抱えてきた、なにかしらの

「根本的な生きにくさ」を改善できそうです(*^_^*)

モーネルも、自分がいわゆるLGBTだと自認するまで

子供時代からずーーーーーっと!

このカードが最終結果に出っぱなしでした(笑)

でも、自分では「根本的な原因」って

悩んでも考えても本を調べても誰かに相談しても

なかなかわからないんですよね~(;´∀`)

有意識の浅瀬を漂う自己資質は「⑨隠者」ですが

無意識に深く沈んだ自己資質は「⑳審判」なのですね。

無意識の最奥に潜んでいるだけに

実に動かしがたい人生の因果律みたいなものなので

「審判」というより「驚くべき正体」という

タイトルのほうがしっくりくる気がします。

そういう「予想外の(驚くべき)事実」なども

強く暗示するカードなので

初心者さんにはリーディングが難しいと思います。

78枚の小アルカナを上手に使うなどして

「驚くべき事実が何なのか」を追加で占ってみると

手がかりが増えるかもしれません。

「自分ではツバメだと思っていたけれど、蛙だった!」

みたいな感じで

根源・根本的な自分自身を確認出来た人は

まるで都市から池に連れていかれた蛙のように

池を見た瞬間、自分からピョーン!と池に飛び込んでいき

まるで偽ツバメ時代の苦労なんてなかったかのように

仲間と共に蛙の暮らしを始めます。

まるっきりこんな感じで

実に自然に「己の道」に入ることになります。

そうすると多少のイザコザがあったとしても

自然と次のカード、「㉑世界」の指す

「大いなる調和の世界」へと進むことができます。

たとえツバメに憧れても、蛙は池で暮らすのが一番です。

蛙は蛙の仲間と暮らすのが一番です。

蛙に生まれた以上は、極めてやろうじゃないですか

それぞれの蛙の道を(∩´∀`)∩

ですからこのカードが重要な位置に出ましたならば

なるだけ詳細・丁寧に(何度も)

生まれて一番最初の記憶から現在までを再点検してみたり

「名医役」の誰かにしっかり相談なさることを

強くおすすめいたします(*^_^*)

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