大アルカナの意味 ⑲太陽
「⑲太陽」は「⑱月」と対になっている部分が
とても多いカードだと思います。
どっちも同じ「太陽の光」で輝いているものですから
「異質なもの」を示すということはない
と、モーネルは勝手に思っています。
原始、女性は「母」という太陽でありました。
月もまた女性神や「妻」を意味するものでした。
なので、幼い子供たちが「⑲太陽」にむかって
「おかあさ~ん(*´▽`*)」と天真爛漫に
素っ裸で両手を広げている構図のものが多いんですね。
実際、幼稚園などのお迎えに行くと
幼児はこんなふうに、安心しきって駆け寄ってきますw
なんと暖かな日常の風景でしょうか。
または、公的に認知された宗教(国教)などの
「習慣性」に馴染んだ様子でもあります。
日本であれば婚姻制度や初詣やお正月
キリスト教であればクリスマスなどの家族の様子
そういう感じの意味もあると思います。
高価なものや立派なものなど何もなくても
そこにある、確かな安らぎと暖かさ。
子供が2人とも喜んでいるのは
気に入った子供だけを可愛がるような
心の狭い愛情ではないことを示しています。
母というのは、自分自身ではなく子供たちを主人公にして
生きることを喜んで受け入れることができる
実に高い精神性(立ち位置)を獲得できた人のことです。
子供さえいれば、子供よりスマホやドラマ!みたいな
夢見る中学生のような女性でも
「母」呼べるかどうかは…違うと思います。
それは子供を生んだ「高齢の小娘」じゃないかしら…。
まだ「⑱月」の世界で夢を見ている最中なのでしょう。
「⑱月」は女性や社会の闇(陰)の部分を
「⑲太陽」は女性や社会の光(陽)の部分を
それぞれ表現しているのかなぁと思います。
底なしの不安や虚無感と、無限の安らぎと充実感…など。
余計なものが一切必要ない安らぎの世界というのは
まぎれもなく自分自身の宿命(天分・本当の個性)を
まっとうした人が辿り着く境地なのだと思います。
それは理屈でどうにかなるような世界ではなくて
最も原始的な、性分(本能)の世界だと思います。
「⑱悪魔」の追記の記事でも書きましたが
生物のほとんどは、単体で「生殖」を担当しません。
同じ生物と同時期に咲き、飛び、産卵します。
満月の夜の珊瑚のように…。
そういう、実に全体的で、豊かで
抗いがたい現実や現象を暗示している
そんなカードでもあると思います。
月はもっと個人的で不毛な雰囲気の世界なので
ここでも対になっていますね。
太陽と月のコンビネーションは
運命の輪や審判と同じくらい
様々な占いで、よく出てくる印象です。
初歩的な、結果(成果)から遠いところで迷っている…
そういう場合のデッキ以外では…ですが。
「⑲太陽」は昼の世界をしっかり照らすカードでもあるので
物事がよりハッキリする、という部分に注目して
リーディングするのが一番良いような気がしますので
カードの吉凶にとらわれず
注意深くデッキを読み込んだほうがいいでしょう。
「太陽=成功」というのは、ちょっと違うと思いますので…。
スリーカードなどで展開してみると
状況がより分かりやすいような気がします。
ただ、その人の、自分らしい人生(生活)への
現実的な道が周囲のどこかにあるのは確かなようです。
「それ」がどこかがどうしてもわからないデッキで
しかも「⓪愚者」が逆位置で出ていたりしたら
占う(質問の)内容がズレていたり
選択肢に入っていない、予想外の何かが「鍵」なのかも。
または単純に、カードがテーブルから落ちて
何枚か欠けていたりしていて
「見つけて~!」という、カードの意思表示かもしれませんw
カードって意外と袖にひっかかったり
テーブル上の何かに挟まったりしやすいんですよね~(;´∀`)
もう一度、落ち着いてカードを数え直し
目線を変えたり、視野を広げて
占い直すことをお勧めしたいと思います。
それぐらい有意義なカードですので
チャンスを無駄にせず、しっかり読み解きましょう(*^_^*)