大アルカナの意味 ⑰星
初心者さんにはけっこう難解なイメージのカード
「⑰星」について、独断での解釈を致します。
わりと好きなカードで、書くのが楽しみでした。
このカードが出たら、占い師としてお客様の
問題のゴールへの道を提案しやすいような気がして…。
理由と解釈は以下の通りです。
「⑩運命の輪」で何者かに羽化(自己選択)し
「⑪正義」で状況判断と、その結果を引き受ける
大人の世界に羽ばたきましたが
「⑫吊るし人」~「⑯塔」までは
どんな大人の世界を進むかを示していました。
充実していても、破綻していても同じことで
確信や自覚のないまま進む道は
「迷い道」のような不安の付きまとうものだったと思います。
それらに一段落(自他からの評価)が出るのが
「⑰星」のカードだとモーネルは思っています。
ちなみに、悪魔や塔の世界で居直っちゃった人は
このカードをスルーして「⑱月」の世界に飛ばされます。
このカードのタイトルは「星」ですが
主人公が疲れた様子で水浴びする図柄のものや
水瓶を持っているものが多く
「ようやくオアシスに辿りついた旅人」
という解釈が一番はまるような気がしますので
「オアシス」というタイトルでもよかったかな~?
と個人的には思います。
なので、あの泉が「生命の泉」であるという説は
まったく異論なく入門書に同意する点です。
次が月や太陽なので、星という名前にしたのも自然だと思います。
重要な意味もちゃんとありますし。
古代の旅は、海でも陸でも同じように
星とともに道がありました。
迷った時、星の位置を見て目的地の方角や
現在の位置を把握していたのです。
ただ、迷って疲弊しきった旅人が、星を頼りに
オアシスに辿り着いた時の安堵感は
よく言われる「達成」とは少し違うような気がします。
水鏡に映った自分自身を見ながら
体についた汚れを落としていきます。
(確かに美容によさそうなカードですね~。)
疲れた心身を癒したり清潔にしようとして
ふと覗き込んだ水鏡の中に
思わぬ自身の姿を直視することとなります。
「なんだかんだいって」または「順調に」
ほっとする場所に辿り着いた人が辿り着く
「自己評価」や「総括」の時です。
自分だけではなく星も見て位置を確認しているので
「客観性」のカードでもあります。
自分を内側や外側から、ハッキリと位置付けて
これから進むべき方角を考えているところ。
順調な旅路をしっかりと歩んできた人は
今後の旅路を楽しい気持ちで構想できることでしょう。
「星=夜」から「太陽=朝」への準備として
しっかりと休養「夜明け前=月」をとるときです。
素敵な旅の思い出の夢を見るのもいいですね(*´▽`*)
しっかり者の人は、今後の大変さもよく見えていると思うので
「⑱月」のカードが示す障害やトラブルについて
もう動じないというか、見破ることが容易というか
油断さえしなければ、自力で乗り越える自信はあるはずです。
後悔や失敗だらけの旅路を進んできてしまった人は
まだ続く旅路にうんざり、おなかもペコペコで
もうちょっとここで休んでいたい…なんて
気弱になっちゃってるかもしれません。
もしくは、これまでに失ったものの大切さに気づいて
たくさんの反省をしているかもしれません…(/_;)
それ以上に、星の示す道を読む必要性を痛感し
何か資格取得じゃないですが、何かの勉強をしよう
という計画を立てる人も多そうです。
人生計画を今度こそ、しっかり立て直しましょう(*^_^*)
もう二度と、バカバカしいだけの
悪魔や塔なんかの世界に迷い込まないために!
顔をしっかり洗って、真実の自分の姿を把握し
星(針路)を読む力を得るべきときです。
次の旅への必要な備えをしっかりしましょう。
人ぞれぞれ「自分はどんな人間だったか」を知り、一息ついて
また人生のゴール(終盤)に向かって行きます。
やり残したことが無いか、必要なことはないか…
ここでよく考えないと「⑱月」で、寿命が見えてきたとき
また後悔することになっちゃいますので
これは「個人主義」のカードではないと思います。
そんな「自由主義の目」で星を見たって
示されている道は見えませんので…。
「⑥恋人」は少年期の選択の時期
「⑩運命の輪」は青年期の選択の時期
「⑪正義」は成人以後の選択の時期
「⑰星」は中年期の選択の時期
のような部分に注目してみると
このカードの「星」の意味が深くご理解
いただけるのではないかと思います。
年を経てこそ得る知恵や、慎み深い美意識って
実に素敵なものだとモーネルは思います(*´▽`*)
鍛え直さないと、体力は衰えますけどw