大アルカナの意味 ⑫吊るし人
「⑪正義」で理不尽な要求への対応や
倒してはいけない関係性を学んだ人は
いつの間にか「守るための戦い」覚え(決断)ました。
そして「⑫吊るし人」は傭→兵役を選択しました。
身内や天分(夢・自己の可能性)を守るため…。
戦死こそしなかったけれど、捕虜にされてしまい
辛い状況で1日1日、命をつないでいるようです。
しかも、ちょっと長期戦になると思います。
早くて数年、遅ければ子供が卒業(成人)するまで…とか。
デッキの吉凶関係なく、ここで一番考えなければならないのは
「これは本当に意味のある犠牲なのだろうか?」
ということです。
愛する家族のためにする苦労なら、意味があります。
将来に必要な資金がほしかったのなら、意味もあります。
だから「⑫吊るし人」のカードの左右には
緑の葉をつけた木が描かれているんだと思うんですよね。
ただ、「目先だけのことなかれ主義」でもって
「流されてる」うちにこうなっちゃった><
なんてのはちょっと、今後良い方へ行く要素が
あんまりないような気がします…。
左右の木が腐ったり、枯れちゃってそうな…。
このカードの男性が穏やかな顔をしているのは
身体的につらくないからではなくて
故郷や家族や今後の夢をしっかり思い描いて
いるからなんじゃないかなぁと思うのです。
まったく動けない人に見えますが。
実は避けられない「納税」をクリアしつつあり
頭の中もフル回転していて、夢も希望もあるからこそ
あのような表情でいられるのでしょう。
自己犠牲を払えるほど、大切な何かがあった人なので
悪いデッキでもない限り「開けない夜はない」状態かと…。
講和が成立するか、助けが来る可能性を
信じられるだけの状況があるのかもしれません。
(離婚問題であれば、実家の援助が期待できる、など)
足を縛るロープは、家族の絆や大切な夢への道でしょうか
それとも、しょーもない腐れ縁や悪癖でしょうか?
後者のほうだったら、迷わず切っちゃえw
つまんない相手に義理立てや遠慮、貸し借りばかりで
人生がどんどん終わっていく
そういう人(特に中年)って意外と多いですよね~。
もう愛もないのに、ただただ、フナムシのようにひっついて…
そういう人って、この「試練」を乗り越えるほどの
精神力も覚悟もまったくなかった人なんだと思います。
身勝手な「吊るし人」の場合は、自分だけ助かろうと
さっさと兵役逃れしたり、大切な家族の絆(ロープ)を
いとも簡単に切り離して脱兎のごとく去っていくでしょう。
逃亡者や兵役逃れ組の場合
「⑮悪魔」「⑯塔」のどちらかへとお話が進みます。
厳しい納税システムの中のお話ですから…。
勇気と覚悟を持って兵役を終わらせた「吊るし人」は
戦争見舞金やら税の免除やら、たくさんのものを得て
夜空の「⑰星」を辿り、心の故郷へ帰還できます。
もちろん疲れ果てているので、しばらくは休養が必要ですが
満点の星空が祝福するとおり、まずは一休みして
じっくり今後の計画を寝る段階にはいるんだろうと思います。
長い期間の夫婦喧嘩だの下積み時代だの…
人生の納税ってのは本当に大変だけど、そこを通らないと
たどりつけない安息の地(自分の居場所)には
希望の光が生命の泉にキラキラと輝いています。
これまで当たり前だと思っていた日常も
また違った目で見られるようになるかもしれません。
とにかく乗り越えた(決断した)人は、まず休息して
それぞれの立ち位置から前に進む覚悟を決める時です。
次は「⑱月」まだちょっとやるべきことがあるようですが
月の光は太陽光を反射しているものですから
さほど暗い内容を示唆してはおりません。
俗にいう「よくある」ことでしょう。
そこを超えたら「⑲太陽」という人生のお正月までもうちょっとです。
1日1日、とてもつらい時ですが
先をしっかり見据えて頑張っていきましょう(*^_^*)