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大アルカナの意味 ⑥恋人


①魔術師~⑤法皇までの流れで「事実上の新成人」へと

お話は進みました。

普通にそこから考えると

次からは、成人として「覚悟と結果」を問われる世界に入るのが

自然な流れなのですが

「⑥恋人」のカードはその前の、ためらいにも似た過渡期を

表現しているように思えます。

というか、キリスト教(旧約聖書と新約聖書)に出てくる

「受胎告知」の場面を、タロットの世界に

後からねじ込んだのかな?とも思える節もあって…

どにらにせよ、「別の世界への橋渡し」的なカードだと思います。

本来、受胎告知の宗教画のねじ込み(後付け)ならば

聖母の純潔を表すために

女性か天使のそばにはオシベのない百合の花を

描かなければなりません。

しかし、実際には「薔薇の生垣」でもって、先の見えない

一瞬の美しい「出会いの時期」を連想されるような

絵柄のものが多いなぁと思います。

天使とアダムとイブと蛇を描いたものとかもあったり。

タロットの絵がどうアレンジされていたとしても

モーネル的には、百合の花に置き換えて解釈します。

タロットの世界では、百合と薔薇は出会いと別れも表現します。

①魔術師のカードの足元によく描かれていますね。

①魔術師のカードの意味は、先述の記事のとおり「商人」ですが

「正しい取引(商売)」を促す、お客様への真心を百合が表し

審美眼(真価を見抜く力)を薔薇が表現しているとすると

⑥の百合もまたそのとおりで

相手の情熱という刺激より、ハデな行動より

「純粋な心(相手の人柄)」を見抜くことが一番だと

天使が告げているようなカードに思えます。

そして、自分の心も…。

このカードが良いデッキで出ていても

悪いデッキで出ていても

ご自身が考えるべきはまったく同じことです。

淋しいとか、なんとなく盛り上がって…

のような、軽い考えで走ると、意味のない交際を

一時的に成功させるだけとなってしまうと思います。

もちろ、喧嘩しまくりながら無理に関係を続けることも

充分に可能かもしれません。

ですが、いつか必ず疲れきってしまう時期がきます。

妊活中の方や婚約中の方に良いデッキで出たときは

赤ちゃんを遠からず授かる暗示です。

どんな子になるかは、この時点で「⑥恋人」の2人には

まったく予測ができません。

恋愛や仕事などの占いでも同じことで

今後がまったく予測できていない人(たち)の姿も

ちょっと暗示していると思うんですね。

簡単に言うと、まだ情報不足なんだけど

何かは決めなきゃ前に進めないよね?みたいな時期です。

そういう「不確定な、どこか曖昧な覚悟」みたいな

若々しいやる気を示してもします。

なので、新成人の就活みたいな時期のように感じるわけです。

「慎重さや冷静さ」を求めてくるカードですが

それと同じくらい「失敗を恐れていたら前に進めない」

ことも暗示しているカードだと思います。

矛盾した解説になって申し訳ないのですが

これはデッキの内容次第で、どちらかに絞れると思います。

恋は盲目っていうし

就活とか転職もね、最初はすごく良い条件だと思って

就業してみたものの、実際にやってみると「話が違うよ~」

ってことも多々ありますよね。そういうことです。

だけど、そこでやれる範囲なら

踏ん張って挑戦を続けていく意味はあると思うのです。

そして「⑦戦車」のカードの世界に入って行くんですよね。

進路やパートナーを選択するときに出やすいカードですが

転職関係の占い結果を、簡単に

「良い選択」「好きな方へ進め」と読むのは

ちょっと違うし、あまりに無責任なリーディングだと思います。

実際、転職で成功できる人なんて(とくに男性は)一握りです。

だいたい「こんなはずじゃなかった!」って言って

転職を繰り返すハメになっていきます。

⑥恋人のカードはあくまでも「先が見えていない状態」です。

そして次のカードである⑦戦車も

「予想とは違う現実を乗り越えようとする状況」です。

甘~い「ラブラブ期💗」を示すカードではないです。たぶん。

むしろ今後の厳しさを示唆してる感じ。

気楽な独身時代から子ども抱えてバタバタするお母さんになるような。

楽しいのは最初(今)くらいで

後は今より大変になるよ、でもちゃんと考えて決めれば

意味はあるから頑張ってね~っていう。

そもそも、ベストカップルには

⑲太陽・⑳審判・㉑世界なんかが出やすくて

⑥恋人っていうのは…うーん…。

とりあえず軽い相手がほしいだけなら、経験にはなりそうですが。

そのことだけはしっかりと心得てデッキを読み込むと

タロットが言いたいことがハッキリわかるんじゃないでしょうか。

ちなみに、非常に豊かで良いデッキになった場合は

宝くじだの合コンだので間口をパーンと広げておくと

ラッキーなことがあるかもねっていう

「ついで」くらいの解釈もありだと思います。

そして、未知の世界へ進む何かの決断(選択)をした人は

まだ若い大人(チャレンジャー)として

「⑦戦車」の世界へ突き進んでいくことになります。

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