大アルカナの意味 ④皇帝
恋愛や仕事の占いでよく出てくるカードなので
ちょっとやりがいのある解説です(*^_^*)
「③女帝」は、プライヴェートな世界での立ち位置や
努力の方向性を示すカードだと前記事で書きましたが
「④皇帝」は社会的な世界での立ち位置のお話です。
まずモーネルは皇帝じゃなくて、
「大工の棟梁」や「社長」や上司…
ひいては真剣に働く人みたいに考えています。
王冠や立派な衣装は、その人の立ち位置であって
権力や財力を示すものではなく
むしろ彼の負った責任の象徴であると思います。
両手に持った道具は、仕事道具であって
職業人としての技量(実力)や誇り(達成感)
を示しているのではないかと。
共通しているのは、彼らには任された事があり
それに対し責任感を持って邁進しなければならない
そういう状況下にいることです。
求められた役割に対し、きちんと責任(任務)を
果たすことができれば、ゆっくりと階段をあがるように
時間が少々かかりますが…素晴らしいお城(マイホームや家庭)が
手に入ることを示唆しています。
人に任されたこと以上のものを仕上げる(提示する)
ことができれば、ステップアップも期待できますね。
これは女性からの恋愛占いにもよく出てくるのですが
良いカードと並べば、彼はそのお付き合いに対して責任感があるし
悪いカードと並べば、手抜き工事の悪質業者みたいな
とんでもない無責任の遁走マンになる可能性が…
しかもまたのこのこ戻ってきて
意味不明な言いがかりをつけたりね(責任の押し付け)
ちょっと話題がずれましたが、このカードにこそ
「守るべきもの」という大切なテーマが隠されているような気がします
「③女帝」のカードに盾を描いたカードもたくさんありますが
モーネル的にはそれは不採用です。
妊婦さんや花嫁さんが何かを守らなければいけない状況というのが
まったく理解できませんし
どっちかというと、女性の戦い方(自主防衛)については
「⑧力」のカードのカテゴリーでしっかり意味がとれるので
女帝にくっつける必要性はあまり感じないんですよね~。
お話がずれましたが、「棟梁」や「社長」さんたちは
様々なものを守らなければならない立ち位置にいます。
それは「会社を守る」という表面のことだけじゃなくて
200年続いた老舗の伝統技能かもしれませんし
1200年続いた素晴らしい家系かもしれませんし
故郷の人々かもしれませんし
社員の生活、家族の生活かもしれません。
一見、搾取してふんぞり返っている王様みたいなカードなので
まさか彼が何かを守るために戦っている人の姿とは
思えない人が多いのかなって思いますが…
モーネルは、このカードの本当の意味は
「大切なものを守る責任と、実力」だと思います。
それは、女性も働き、相手を選ぶ時代になった現代では
女性個人の占いでも大切な要素になったと思います。
夫婦や恋人や仕事の占いでは、かなり、自分や相手の本音や態度に
迫ることができますし。(現状の)
これはモーネルの独断ですが。
ただ、エサの多いほうにいきたいだけ
ただ、ラクがしたいだけ
ただ、自分が自由でいたいだけ
人生や命をかけて守りたいものなんか一つもない
そんな人間ってね、表面上はどんなに優しくても
生き方としてはブタやサルと同じレベルになってしまうと思うのね。
そんなところに、立派な神様の羽が落ちてくるかしら…?
もちろん、心身ともに疲弊してしまって
責任も何も果たせずに、ただただ回復を待つことしかできない時期って
誰にでもあると思うんです。
うつ病や神経症、インフルエンザにアキレス腱断絶、就活の失敗続きとか
もうほんとうにい~っぱいあると思うの。
失恋後、離婚後だってそうだし。
そういうとき大切なのは、すぐに何か気晴らしをすることじゃなく
まずは自分の責任を自分でとる決断をすること
じゃないかなぁって思うのです。
心身が弱っているとすぐ人のせいにしちゃうけれども。
そこからいったん心を離してくださいね。邪魔になるので。
よーく幼少期から今までの過去を思い出せる限り微細に振り返って
今の自分の目線で記憶をなぞって、一から繋げ直してみてください。
きっと、今まで気づかなかったことがたくさん埋まっています。
(数年かけて休んで落ちついてからでいいので)
ちょっとずつでも精神の整理をしていくとね…
なぜだか抜け落ちていた(刺さっていた)
大切で重要な記憶のカケラがちゃんとそこにあったりして…
自己評価から人生観まで変わってくるかもしれませんよ~
その暖かなカケラは、あなたに見つけてもらうことを
待っててくれているかもしれません。(大体そうです)
何十年でも、辛抱強く…。
それがすでに、夢の中にちょっと形を変えて出てきている
ことなんかも、よくあるお話ですね。
泥のような嫌な気分や記憶を素手でかきわけて
それを見つけて、内面の様々な余分なものを消化して
研ぎ澄ましていきますと、自然と
「自分は昔、こうだったはず。最近の自分は…」と
今の自分をきちんと客観視できるようになると思います。
自分の立ち位置を見直すことについて
「③女帝」と「④皇帝」は、とてもよく似ていますね。
「⑳審判」や「⓪愚者」もですが、そっちは進行形じゃなく
未来のお話なので、ちょっと問題の質がズレていますが。
自分にとって、本当に守るべきものが何なのか(3つまであげてみよう)
何に対してどういう責任の取り方ができるのか(いろんな方法があるよね)
そこをある程度ハッキリさせて、
自他との無駄な努力やケンカや無計画な生き方から
脱却できるようになるのではないでしょうか。
③女帝と④皇帝の流れを通して
いまの自分に必要なもの・やるべきことがハッキリします。
本当はやりたかったこととか、なりたかった自分もね。
周囲の人たちまで違って見えてきたりするかも。
どうして簡単に諦めちゃったのかな~とか
あんなに頑張ったのにダメだったのかな~って後悔は
今後の肥やしにいたしましょう(*´▽`*)
反省や自己分析が終わったら、次は顔を上げるターン☆
それに助言や援助をくれたり
必要な知識・経験を与えてくれるために「⑤法皇」が
登場してくるので、そっちでまた…
「⑤法皇」については、また次回、解説いたします~